Web工場見学
血漿分画製剤製造の概要:製剤工程
製剤工程では、厳格な管理下で有効成分を人体に投与できる様に濃度を整え、瓶に分注し、製剤に応じて凍結乾燥します。
無菌エリアへの入室
「無菌エリア」へ入室するためには、滅菌された作業着に着替え、エアシャワーを浴びるなど厳格に定められた入室手順に従う必要があります。さらに医薬品に対する異物や細菌汚染を防ぐために、教育訓練を受け、認定された作業員のみが入室を許可されます。


薬液調整
製薬工程で精製した「原画分」を「製薬」エリアから「製剤」エリアにパイプラインで移送します。タンク内では、「原画分」を人体に投与できる様に有効成分である「たん白質」の濃度を調整し、製品によって定められた添加剤を加えています。

最終バルク
無菌的にろ過し、製品ロット毎にプールした(まとめた)薬液を「最終バルク」といいます。
バイアル洗浄・減菌
「薬液」を入れる瓶は、「超音波槽」の中で超音波洗浄を行い、続いて、瓶を反転させ「ジェット水流」により、瓶の内側並びに外側を精製水で洗浄されます。十分に洗浄された瓶は、コンベアーで運ばれ、清浄な空気の流れる炉の中で「300℃以上、10分間」の乾熱滅菌が行われ、冷却後に無菌エリアに運ばれます。
真空凍結乾燥
凍結乾燥製剤は、充填後に、無菌的に「凍結乾燥機」の中で凍結します。続いて、凍結乾燥機内を減圧して、水分を昇華させます。水分量が3%未満となる様に、十分昇華させた後、ゴム栓を打栓して凍結乾燥機から取り出します。